こんにちは。
ポケモンおじさんこと、しんすけです。
やっとコイキングをギャラドスに進化させることができました!
オフィスで真剣に作業をこなすメンバーの横でこっそりポケモンをGOしたり、深夜の公園でおやじ狩りにあわないか、ビクビクしながら徘徊した努力の成果です(笑)
それにしても、7月22日にポケモンGOが日本配信されてから各地の公園は大変な人だかりになっていますね。
サラリーマンから主婦、学生やニートまで大集合です。
みんな、スマホを片手に現実世界を舞台に同じゲームをしてるんです。
それも灼熱の熱さの中で汗をかきながら(笑)
暑い日は冷房の効いた部屋に居たいはずなのに。
ちょっと冷静に考えると異様な光景です。
これはすごいことです。
私たちは1つのゲームによって行動をさせられてるし、普段とは違う行動を選択しているわけです。
なぜここまで、人々の行動を変えることができたのしょうか?
その可能にしているのは、一大ブームを作った「ポケモン」というキャラクターと『AR』という技術です。
こんな未来の技術が現実化されるなんて、10年前には想像ができませんでした。
22世紀から来たドラえもんも、さぞかし驚いているでしょう。
このARという技術、使い方によっては様々なビジネスに応用できます。
元来の集客方法を覆し、人々を大いにワクワクさせるとてつもないパワーを持っています。
そんなARを、マーケティングの視点からじっくり考察していきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたは未来が楽しみで楽しみで仕方なくなるでしょう。
(ワクワクしてほしい)
ぜひ気楽に読んでください。それでは行ってみましょう!
目次
ARとは
AR(Augmented Reality)とは拡張現実のことで、簡単に言うと「コンピューターを利用して、現実の風景に情報を重ね合わせて表示する技術」です。
ん~まだよくわからないですね。
図で表すとこんな感じです。
画像引用元:ITmedia Inc
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1109/26/news136.html
動画がだとこんな感じです。
空間×ARで、体験者の見える世界を変えるナショナルジオグラフィック
https://vimeo.com/31479392
これすごい技術ですね。
ARの認識方法と種類
ARは大きく分けて「位置認識型」と「画像認識型」の2種類あります。
さらに画像認識型には「マーカータイプ」と「物体認識タイプ」があります。
画像引用元:日経BP社
http://special.nikkeibp.co.jp/as/201307/middleware/smart1.html
ポケモンGOはGPSを活用したゲームになるため、位置認識型になりますね。
ARをビジネスに活用した事例
ARのイメージはなんとなく湧きましたか?
実は、これまでにARの技術をビジネスに用いた事例がたくさんあります。
- ゲーム
- 観光地案内
- カーナビ
- 商品プロモーション
- お試し系
- 体験型イベント
- 企業キャンペーン
他にもたくさんありますが、今回いくつか紹介していきます。
エンターテイメントゲーム
Ingress(イングレス)
Ingress
カテゴリ: ゲーム
価格: 無料
イングレスはポケモンGOの元となったゲームで、Googleマップの位置情報機能を使った陣地取りゲームです。
まずはこちらを見てください。
Ingress – It’s Time To Move
https://www.youtube.com/watch?v=Ss-Z-QjFUio
イングレスをプレイするためには、まず外出をして、ポイントとなっている各地の名所に行くことになります。
人が集まるという強みはマーケティングに大いに使えます。
また特定の場所に行くために歩くことになります。
ダイエットの効果も見込めます。
ゲームしながらダイエット。なんか楽しそうです。
ポイント:ARを使い『集客』や『ダイエット』ができる。
観光地にARアプリ活用
関ケ原観光Navi
画像引用元:関ケ原観光Navi
http://www.rekimin-sekigahara.jp/main/sekigaharanavi/
関ケ原観光Naviでは、関ケ原町マスコットキャラクターの「武者丸くん」と記念撮影をすることができます。
ARアプリを利用することで観光の楽しみかたが増えます。
人を集め、楽しめる選択が増えることは観光地には大きな効果です。
ポイント:観光地でARアプリを利用することで、楽しみ方や訪れる目的が増え、その結果『来客数の増加』や『顧客満足度が増加』が見込める。
ARカーナビ
AR(拡張現実)情報をフロントガラスの前方に映し出すヘッドアップディスプレイを搭載
~ カロッツェリア サイバーナビ【パイオニア】~
画像引用元:パイオニア
http://guide.jsae.or.jp/topics/25650/
クルマ好きな人の中には、このニュースが出た時にワクワクした人が多かったのではないでしょうか?
私はとてもワクワクしました。
ゲームでやっていた世界観がついに実現するのかと。
特別感と優越感を感じましたね。
ポイント:AR×カーナビは車を運転する時に『優越感』や『特別感』という付加価値を与えてくれる。
商品プロモーション お試し系
島忠ホームセンター
家具が試せる、選べる、体感アプリ『シマホAR』
シマホARアプリを使うと、画面に映し出された自分のお部屋に3Dデータの家具を配置して試すことが出来ます。
https://www.youtube.com/watch?v=9OYUxaU2k98
このアプリを使えば、買った時に「サイズが合わない」とか「色合いが合わない」とかの相違がなくなり、とても便利です。
自宅に家具を配置することをリアルにイメージできるので、購買決定率が上がりそうですね。
購入決定に至るまでの悩みを解消することがマーケティングでもあります。
その点、このARアプリは実際に「この家具を自宅に置いたらどうか?」という不安を解消してくれるものです。
成約率を上昇させることは、マーケティングの重要な項目です。
ポイント:AR×商品プロモーションは「商品購買決定率」を上昇させることができる。
体験型イベント
デジタルサイネージを活用したARシステム「ARAPPLI SIGNAGE(アラプリサイネージ)」
巨大な恐竜が現実世界を闊歩する大迫力AR
画像引用元:ARAPPLI
http://www.arappli.com/service/arappli-signage/
Dinosaur AR Vision PV -ARAPPLI SIGNAGE-
https://www.youtube.com/watch?v=sZna-kPyXoU
画面上の自分が恐竜に食べられちゃう~!!
こういう体験型イベントがあれば、カップルでも親子連れでも楽しめます。
アトラクションとして楽しむこともできますし、テーマによっては学びのある教育コンテンツもできるのはないでしょうか。
非日常世界を低コストで体験できることがARの魅力です。
ポイント:AR×体験型イベントは非日常世界を低コストで体験することができる。
ARを使った驚きの広告・キャンペーン
イオン
子どもの成長と共に歩むランドセル
画像引用元:withnews
http://withnews.jp/article/k0160806000qq000000000000000S00110101qq000013773A
画像引用元:withnews
http://withnews.jp/article/k0160806000qq000000000000000S00110101qq000013773A
「かるぽすランドセル Twitterキャンペーンに応募しよう」(2016年9月30日まで)
http://www.aeonretail.jp/kidsschool/campaign/
このキャンペーンは、子どもの成長とランドセルを紐づけしたものです。
AR技術を用いて現実世界に3Dの動物を出現させ、子どもと一緒に記念写真が撮れます。
撮った画像をTwitterに投稿するなど、口コミ(バズ効果)も期待できます。
このキャンペーンの凄いところは、新聞折り込み広告と連動している点です。
2016年8月6日付の朝日新聞で、縦1600mm、横514mmと超巨大サイズの広告紙が関東・関西・福岡県の一部配達地域に折り込まれました。
無料アプリ「朝日コネクト」を起動すると広告にかざすと、3Dの動物たちが画面に飛び出して現れます。これがARを利用したマーケティング戦略です。
リアルとバーチャルの融合により、目の前にあるモノと目に見えない3Dの動物たちと一緒に記念写真を撮ることができるのです。
昔は家の柱に傷をつけて身長を測っていました。
このキャンペーンでは子どもは3Dの動物たちで背比べをしています。
ARによって、今まで不可能だと思っていたことが可能になり、常識が崩れてきているのです。
ポイント:AR×広告は今までの常識を覆すキャンペーンを行うことができる。
まとめ
AR技術の発達により、企業マーケティングの変化はさらにスピードアップしました。
「今までの常識」は常識ではなくなり、“あったらいいな”、“できたらいいな”がどんどん誕生しています。
ARをマーケティングに活かす、もしくはARを考慮してマーケティング戦略を考えることは、もはや必須の領域なのかもしれません。
今回のAR技術は、ビジネスだけでなく、現代の社会問題も解決できるのはないかと言われています。
例えば、ポケモンGOは既にいくつかの問題を解決し始めています。
- ゲームが好きで引きこもっていた人が、ポケモンGOをやるために外出してゲームを楽しんでいる。
- 健康のためウォーキングを始めたもの、なかなか続かなかったが、ポケモンGOをやりながらウォーキングすることで楽しく続けられるようになった。(※歩きスマホは禁止です)
- 家族共通の趣味がなく冷え切った家族だったが、大人も子どもも楽しめるポケモンGOの誕生により共通の話題が増え、以前より家族の仲が良くなった。
ARの技術は本当に素晴らしいですね。
さぁーて、今日も公園でいっぱい捕まえるぞ—!
それでは、また!