株式会社いないいないばぁ

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2016-09-13

【3分でわかる】マーケティングのパレートの法則

【3分でわかる】マーケティングのパレートの法則

パレードの法則?いやいや、「パレートの法則」。

売り上げや労働力の会話でよく使われる「パレートの法則」ですが、実際にここで提唱される「80:20」の法則は多くの事象でみられます。

このマーケティングのフレームワークは、物事を「効率よく」「バランスよく」行っていく上で、とても重要な考え方の一つですので、ぜひ理解してみましょう。

ということで、早速説明していきます!

 

パレートの法則とは?

「パレートの法則」はイタリア人経済学者のヴィルフレド・パレートにより提唱された法則です。

彼は統計分析を用いて、経済社会は「2割の高所得者に全世界の8割の富が集中し、残りの2割が8割の低所得者に分配されている」ことを発見しました。

このことから、「世の中で起こる多くの事象のうち、80%のことは20%が握っている」ことが明らかになりました。
ちなみに、必ずしも80%というわけではありませんが、「75:25」「85:15」など近いところで、多くの事象に相関がみられます。

これは経済活動に限らず、プライベートな行動や時間の使い方でも利用されます。

 

パレートの法則の具体例

20対80

多くの事象に当てはまる「パレートの法則」。ここで、実際にどういう風に当てはまるのか、具体例を挟みながら説明していきます。

店舗の売り上げ

あるドラックストアでは、薬や日用品など1店舗あたり2000〜5000品目を擁しています。毎日いくつも売れるものから、月に1つ売れたら十分な商品まで、まさに多種多様です。

そんなドラックストアにおいて、売り上げの部分で「パレートの法則」が当てはまります。

日々の売り上げではばらつきがあるものの、毎月の売り上げを確認すると、約20%の商品が売り上げの80%を賄っているのです。(※実際には15%程度の商品で、約80%の売り上げを賄っていました。)

まさに「80:20」が当てはまります。

少し話は変わりますが、某自動車メーカーでは、売り上げの80%を誇る20%の車種に対して、コストの80%を集中投入しています。

また、重要な20%の工程に集中し、残りの80%はグループ会社が行うなど、パレートの法則に則った効率の良いマネージメントを行っています。

 

勉強

受験勉強などでもこの法則がよく言われます。

例えば100点満点のテストがありました。その際、2日間参考書をざっと勉強してテストに挑んだら80点でした。

では、その人が100点を取れるようになるにはどれくらい勉強すれば良いのか。それは「あと8日」です。これは「2日:8日」という割合になります。

もちろん、テストの内容によって、また個人の理解力によってどうしても100点は取れないかもしれませんが、最低でもそれくらいの時間は学習時間を要するということになります。

TOEICのスコアで600点・700点を超えるための壁、試験勉強で合格点を超える壁は、あと少しなのになかなか超えられないですよね。このように高い点数を取るためには、点数に比例して学習時間も増えていくのが、パレートの法則から見えてきます。

 

仕事時間

よく「ビジネスマンの働き方」の本などで、「重要かつ緊急性の高いタスクを朝一でやりましょう!」と書いてあります。

これは、パレートの法則にも則っている理論です。ビジネスマンが行う労働活動のうち、多くの事象で「20%の時間で仕事の成果の80%が決まる」と言われます。

そのため、人が一番活動的になれる午前中に「仕事の成果が決まる80%の作業」「20%の時間」で行うことを勧めているのです。

 

3:10:60:27の法則?

パレートの法則といえば「80:20」ですが、この法則と同様の法則がいくつかあります。

「80:20」からより具体化された法則ですので、ぜひ参考までに覚えておきましょう。

 

働きアリの法則

蟻といえば「働き者」のイメージがありますが、実際には働きアリにもこのような法則があります。

100匹のアリが巣を拡大するために働いてました。よく観察してみると、そのうちの20匹(20%)が他のアリを追い越したり大きな荷物を抱えて働き、60匹(60%)はマイペースに働き、残りの20匹(20%)は途中で止まってたり動かなかったり、全く働いてません。(20:60:20)

さらに働かないアリを20匹取り除き、80匹(100%)にしたところ、そのうちの16匹(20%)が働かなくなりました。

このように、働きアリは常に(20:60:20)の法則で働いているのです。

これは人間でもよく当てはまります。よくプロジェクトをチームで行う際、10人チームでプロジェクトを実行していく中で、2人がよく動き、6人は言われたことをこなし、2人はあまり働かないようになります。(もちろん、すべてのプロジェクトで必ずではありませんが。。。)

なので、この2人を「あえて」チームに投入することで、うまくチームビルディングをする企業も多くあります。

「働きアリの法則」は自然界の法則としてよく例としてあげられるので、パレートの法則とともに覚えておきましょう。

 

3:10:60:27の法則

セミナー風景

パレートの法則とは少し異なる数字になりますが、この法則は、アメリカのハーバード大学の検証結果として出たデータとされるもので、「人間の行動レベル」を示したデータです。

よく例されるのが、あるセミナーに参加した人の割合です。あるセミナーに100人の参加者がいました。その人たちはみな同じ話を聞き、同じ課題を与えられ、それができるようになると結果が出ると言われています。

さて、その100人の参加者はその後どうなったでしょうか?

3人・・・言われたことをすぐ行動に移し、そして結果が出るまで続け、無意識のうちにセミナーで言われた結果をつかむことができました。

10人・・・言われたことを悩みながらも行動し、何回も挫折しそうになったが、なんとか耐えて、3人よりかは遅れながらも結果をつかむことができました。

60人・・・すぐには行動に移さなかったが、他のセミナーに参加したり話を聞き、とりあえず行動にまでは起こしました。

27人・・・その後、なにも行動には移しませんでした。

このような結果になりました。

簡単にまとめると、3%は無意識に行動と継続ができる「超一流」。10%は意識的に行動と継続ができる「一流」。60%は意識的に行動まで起こせたが続かない「二流」。27%は行動すら起こさない「三流」。

最初の2つ「13%」と、後の2つ「87%」で「13:87」とされることもあります。

この法則は「イノベーター理論」と比較すると、さらに面白いので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。(【3分でわかる】マーケティングのイノベーター理論

 

まとめ

このように、世の中の多くの事象は、パレートの法則のようにある数値で分けることができます。

そして、その割合を理解することで、ビジネスマンであれば「効率よく業務をこなす」ことができたり、学生であれば「効率よく勉強時間を決める」ことができるようになります。

パレートの法則は、時間の使い方でマネージメントで必ず役立つフレームワークです。

「働きアリの法則」や「3:10:60:27の法則」も含め、自分なりの法則を様々なシーンで見つけてみてはいかがでしょうか。

  

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