こんにちは。いないいないばぁ広報のさおりんです。
今回は「サプライズを仕掛ける素敵な経営者さんへインタビュー!」の第1弾として、株式会社ギャプライズの代表取締役社長である、甲斐亮之さんへインタビューをさせていただきました。
ギャプライズを作ったキッカケや、事業や社員への想い、そしてサプライズ色が強い社内文化など幅広くお聞きしました。
甲斐さんが感じる「成功している人の共通点」や「ビジネスへのマインド」など、参考になるお話もたくさんありますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
■プロフィール 甲斐 亮之(かい りょうじ)さん 宮崎県延岡市出身。大学入学を機に上京して早稲田大学へ。卒業後は証券会社へ就職も、「仕事は人生の8割。だったら仕事を楽しんで人生も楽しみたい!」と思い、大学時代の友人と株式会社ギャプライズを設立。「いつも心にエンタテインメント」を経営理念に掲げ、ハッピーを創りだす会社として世の中に価値を生み出している。 |
目次
起業のきっかけは人生ハッピーに楽しく生きたい!
ーーギャプライズを創業したきっかけを教えてください。
もともと、大学の親友とスタートしました。
人生ハッピーに楽しく生きたいじゃないですか。仕事が人生の8割くらいだって思ったら、仕事が楽しければ人生も楽しくない?という感じで、起業することにしました。
ーー大学卒業してから、すぐに会社を始められたんですか?
大学卒業後、3ヶ月くらいだけ証券会社に勤めていたのですが、こういう人生は無いなと思って。自分の中で、大事なものを捨てないとできないなと思い、やめることにしたんです。
たまたま友人が先にWEBのベンチャー企業で働いていて、じゃあ起業するにあたって何しようかとなった時、僕らにはできることがWEBしかなかったんです。
最後は布団だろうが、保険だろうが、コピー機だろうが、なんでも売れるだろうという根拠の無い自信とともにギャプライズを立ち上げることにしました。
ーー根拠の無い自信とはすごいですね!(笑)
自分たちがやりたいことをやれるようになるため、とにかく頑張りました。
創業期とかは週5〜6日は会社に泊まっていましたが、とにかく楽しかったです。
みんなで電車に乗った時とか、「俺たちがいま一番楽しいよな!」とか話していたシーンは、いまでもすごく脳裏に焼きついています。
20代はとにかく修行。それすら楽しまないと続けられないと思います。
「根拠のない自信」「楽天的な心」「若さ」の3つが起業するにあたって必要だと感じましたね。
想像してた3歩先がすでに実装されていた
ーーギャプライズの事業内容を教えてください。
ランディングページ(LP)制作などを強みにしたWebマーケティング事業と、ヒートマップ解析ツールの「クリックテール」や競合解析ツールの「シミラーウェブ」などのテクノロジーツールを取り扱ったテクノロジーソリューション事業が主な事業内容です。
クリックテールなどのテクノロジーツールは、イスラエルで開発されたもので、ギャプライズはオフィシャルパートナーとして日本での販売・サポートを行っています。
ーークリックテールを扱うきっかけはなんですか。
創業当時からランディングページ(LP)が得意で、日本一という自信を持っていました。
ただ、僕らは一から仮説を立てて、設計してLPを作るけど、最後の最後に「なんで売れるのか?」が分からなかったんですよね。
まあ、仮説が当たってるから売れているとは思うんですが、定量的な部分では分からなくって。どういう動きをして買っているのか?
それじゃあ、買う人の動きが分かるものを作ったら、お客さんが喜ぶのではないかと思い、解析ツールの開発をスタートしたのです。
そして、1〜2年の歳月をかけて「そろそろローンチできるぞ!」という時に、たまたま海外マーケティングの記事でクリックテールを見つけたんですよ。
記事を読んで、「これはすごくない?」と思って申し込んでみたら、僕らの想像していたものの3歩先がすでに実装されてました。
ーー想像の3歩先ですか(笑)
そうなんですよ。実装されてるってすごいことなんです。
そこまでに相当な開発コストを投資していたのですが、「まじかよ。なんだこれ!」と思い、その日に開発をやめました。
ーーその日に開発をやめたんですか!
はい。
ギャプライズがやりたかったことは、お客さんに「どうして売れるのか?」を分かってもらうことで、それが分かればヘンな失敗をしなくていいんですよ。これを早く実現してもらうために自社開発ではなく、クリックテールと提携することに決めました。
悔しかったですけど、自分たちで開発をしていたからこそクリックテールを知ることができたので、これはチャンスでしたね!
スピード・発想・技術はイスラエルが上
ーーシミラーウェブもイスラエルで開発されたサービスですよね。
はい。クリックテール社で担当だった社員が辞めることになり、シミラーウェブ社に移ったことがきっかけで、ギャプライズで取り扱うことにしました。
当時、その社員に「シミラーウェブも日本でやってみなよ!」と言われて、使ってみたら「これまたすげえ!」と感じたんです。
ーーイスラエルにはいいサービスがいっぱいあるんですね!
そうなんですよ。イスラエルといえば、やはり紛争している地域だって日本にいるとイメージされがちです。
実際に迫害の歴史を持っていたり、宗教柄、奪われた土地を守らないといけないという意識があり、イスラエルの人々の中には「どのように生活するか?」という意識が植えつけられています。
こういった背景もあり、いかにして技術で身を立てるか、国全体として考えていますね。
ーーそうなんですね。
国土の約8割は砂漠ですが、食料自給率は100%なんです。なぜだか分かりますか?
それはアグリテックが世界一だからです。農業の99%はテクノロジー。
セキュリティの分野も、宇宙の分野でもテクノロジーは世界一。
イスラエルには投資家がたくさん存在し、日本と比較して20倍の規模で投資されているとも言われます。
ーーイスラエルはテクノロジー大国なんですね!
そういったイスラエルの考え方が僕は好きですね。日本は良い意味でも悪い意味でも満たされてますよね。
自分ごとじゃないと、技術でなんとか解決しようとかって本気で考えないじゃないですか。
良いアイデアは外へ行ってみないと見えない。
なので僕は、今後も日本では開発しようと思わないですね。なぜなら、スピード・発想・技術、全てにおいてイスラエルには勝てないと感じましたから。
それくらい、海外に目を向けると世界は広いですよ。
”パイに気をつけろ!”社員のサプライズバースデー
ーー今回、サプライズというテーマでインタビューをさせてもらっていますが、ギャプライズで行っているサプライズについて教えてください。
最近は会社の拡大とともに減ってきたのですが、昔は「サプライズ休暇」や「きぐるみ福利厚生」などの面白い制度を行っていたり、いまでも社員の誕生日には「サプライズバースデー」を行ったりしています。
最近やったサプライズバースデーもすごく面白かったですよ。
ーー最近企画したサプライズバースデーはどのようなものだったのですか?
某広告代理店の「鬼十則」ってあるじゃないですか。
それに掛けて「パイに気をつけろ!」という企画をしました。(笑)
ーーパイに気をつけろ!とは?
まずはじめに、誕生日を迎える社員のデスクに1週間「鬼十則」をわざと貼り付けておいたんです。
そして、その後の1週間は「鬼十則」の内容をもじって、「パイに気をつけろ!」という内容を書いたものを貼り付けておいたんです。
例えば、「仕事は自ら創るべきで…」を「パイは自ら創るべきで…」のように書いて貼ったんです。
トイレや色々な資料にも「パイ」っていう文字をその1週間は入れておいたんですよ。(笑)
そして当日、社員の兄弟も巻き込んで、社員が家に帰宅したところに全方位から20人以上でパイを投げつけてお祝いしました。
ーー20人以上でパイを投げつけてお祝いですか!(笑)よくそういうアイデアが思い浮かびますね。
んーと思いながら、相手が何をしたら驚く・喜ぶ・ビビるのかを考えると、結構すぐ出てくるんですよね。具体的なターゲットがいると、割と思いつきますよ。
出たアイデアに対して、みんなで「これはどう?」という風に「Yes, and」の手法を使うと、いつの間にかどんどん良いアイデアになっているんです。
それが社員に身についているので、ネタは尽きないですね。
ーーそんなサプライズな誕生日をされたら、団結しますよね!
そうですね。団結しますし、一生忘れられないでしょうね。
運の良さだけは誰にも負けない
ーーサプライズな社風は創業当時からあったんですか?
やっぱり、ビジネスは楽しんだもん勝ちじゃないですか。じゃあ楽しむってなった時、一人で楽しんでもしょうがないんですよね。
相手がいて収益が出て、お客さんに喜んでもらって、僕らが対価をもらって、それが楽しいんですよ。
そうやって考えたら、例えば100万円の発注を頂いた時に、100万円の価値を提供したら納得にしかならないですよね。じゃあ、120万円で返したら想定外なので感動してくれて、お客さんにとってサプライズじゃないですか。
気づきなく驚きがある時っていうのは、だいたい自分の物差しから外れた時なんですよ。すると、紹介してもらったりリピートしてくれたりするんですよね。
それなら、そういう仕事をしないと面白くないじゃん!どうやって仕事と人生を楽しむかって考えたところから、そういう社風になりました。
ーー会社行くのが楽しくなりそうですね!
そうですね、仕事のこと考えるのはすごく楽しいし、やっぱりお客さんのことを好きにならないと楽しませようと思わないですよね。
そうしたら、自然と人のいいところを見ようとするんですよ。嫌いなところを見てもしょうがないです。
本当、人の見方を変えるだけで世の中変わりますよね。世界が変わります。
ーーそうなんですね!経営者として人と接していて、何か感じることはありますか?
今でも自信もって言えるのは「運の良さだけは誰にも負けない」と思っています。
実際、出会った人とかお客さんとか、従業員もパートナーもみんな、「なんでこんなに運が良いんだろう!」と感じています。
自分は特別、なにかに長けてるとは思わないんですよ。ただ、なんか上手くいってるなと感じるのは、間違いなく周りの人間に恵まれているからで、運がいいなと実感しています。
ーー成功されてる経営者の方は、みなさん「運がいい!」と言いますよね!
まあ、そこには自信もあるんですよ。(笑)
さっきも言った「根拠のない自信」が。何か起こっても、なんとかなっちゃうんですよね。
ーー私も「運がいい」です!
大事ですよね!(笑)
日本の精神(マインド)を海外へ売り出したい!
ーー甲斐さんが今後やりたいことは何かありますか?
まだ、やりたいことの1/10しかできてないんです。
現在のメイン事業である、クリックテールやシミラーウェブの受託や集客はもちろんですが、ようやく好きなことが出来るようになりそうなので…
ーー好きなこと…?
日本のコンテンツマーケットを海外に持って行きたいんですよね!オタクとかアニメだけじゃなく、もっと色々と持っていきたいんです。
ーーどこの国に持っていくのですか?
アジアと言いたいところですが、僕らがわかるマーケットは英語圏なので、まずはそこから攻めていきたいです!
とにかく、日本の精神を売り出したいんですよね。マインドを。
コンビニの店員さんすら、手を添えてお釣りをくれるじゃないですか。挨拶もちゃんとするし。
海外へ行ったら分かりますが、日本がどんだけすごいか。居心地いいですよね。
単純に日本のサービスを持っていけば、質が高いしけっこう売れますし。じゃあ、どうやって質の高いものを作り出すかというと、日本のマインドなんですよね。
だから日本のマインドそのものを、どうにかして海外に出したいんですよ。
ーー日本のクオリティやマインドはすごいんですね!
すごいですよ!ただ一方で、海外どこへ行っても、人はすごくいい人ばかりなんですよ。
日本のおもてなしマインドなんかは、海外の方がすごいんじゃないかと思う時もあります。
まあ、そういうことに気づくためにも、若い子にはどんどん海外へ行ってもらいたいんです。
できるだけ貧しい国に行ってもらいたいです。
ーー貧しい国ですか。
ラオスとかミャンマーとかは、場所によっては電気もないじゃないですか。でもみんな楽しそうなんです。
その姿を見ると、僕らが思う幸せの定義って一辺倒じゃないなって感じますよ。
僕らが日常感じる便利さというものはそこにはないんです。
僕らはそれを知っているから「不便」と感じることはあるんですが、彼らは知らないんですよ。不便というものが。
世の中見渡してみると、知らないことが幸せだってこともたくさんあるんです。
結局、世界って世界地図に書かれてるものではなくて、目の前にしかないですから、ぜひ足を運んで何かを感じて欲しいですね。
ーー私もパスポートをとったので、たくさん海外へ行きたいと思います!
行ってください!じゃあどこに行きましょう!いつ行きましょう!(笑)
さいごに
甲斐さん、ありがとうございました!
いないいないばぁでは、「サプライズ」というテーマでインタビューをさせていただける企業さん・経営者さんを探しています!
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今後も素敵な企業・経営者さんへのインタビューをご紹介していきますので、これからもよろしくお願いします!