株式会社いないいないばぁ

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2016-12-15

ボードゲームソムリエ松永直樹さん「世界中の良いコンテンツをボードゲームで体験できるように。」

松永直樹さんにインタビュー

こんにちは。いないいないばぁ広報のさおりんです。

今回は「いないいないばぁのメンバーへインタビュー!」ということで、ボードゲームソムリエとしても活躍する、松永直樹さんへインタビューをさせていただきました。

ボードゲームにハマったきっかけや、ご自身が製作に携わった「7つの習慣ボードゲーム」「Choice」の製作秘話、そしてボードゲームソムリエとして今後どのような活動を行っていくのか。

松永さんの「ボードゲームの魅力や可能性」をたくさんお聞きしていますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

■プロフィール ボードゲームソムリエ 松永 直樹(まつなが なおき)さん

埼玉県春日部市出身。中学1年時、たまたま読んだコミック雑誌の「ボードゲーム特集」でボードゲームの魅力にハマり、趣味として集め始める。大学3年時に「日本にないボードゲームが欲しい!」という一心で、単身ドイツへ渡航したことがきっかけで、ボードゲームソムリエとして活動。現在は個人で活動しながら、株式会社いないいないばぁの一員として、ボードゲーム事業をリードする。

コロコロコミックがボードゲームのきっかけ・・・

ボードゲームソムリエ松永直樹さん

ーーボードゲームを初めてやったのはいつですか。

ボードゲードに初めて触れたのは、小学1年生の6歳ですね。初めは両親からクリスマスに買ってもらった「人生ゲーム」がきっかけで、ボードゲームをやり始めました。

この時はボードゲームが趣味というわけでもなかったのですが、兄弟を誘って、事あるごとに人生ゲームで遊んでましたね。

ーーボードゲームにハマったきっかけは?

ボードゲームにハマったのは、中学1年生の13歳です。この時、たまたま祖父に買ってもらった「コロコロコミック」の特集がボードゲームで、読んでいたらちょっと興味を持ったんです。

そこにはボードゲーム界では有名な「カルカソンヌ」「カタン」が載っていたのですが、とりあえず「カルカソンヌ」を親に頼んで買ってもらいました。

これが、きっかけのきっかけですね。

ボードゲームを買うといわゆる商品カタログが付いてくるんですが、知らないものがたくさんあって!

「こんな世界があるんだ!!!」と興奮して、そっからどんなボードゲームがあるのか気になって、集めるようになりました。

ーーきっかけは「コロコロコミック」なんですね(笑)

そうなんです。当時、中学生だったのですが、我が家はいわゆるおこづかい制ではなく、学校で賞状をもらったり成績によっておこづかいをもらってました。

そのおこづかいをほぼ全て、ボードゲームの購入資金につぎ込んでましたね。
それに資金が足りない時は、兄弟に「これやろう!」といって巻き込んでました。(笑)

おかげさまで、高校時代には100個以上のボードゲームを集めてましたね。

ーーすごいですね!その時期は友人とボードゲームで遊んだりはしてなかったのですが?

ボードゲームに興味がある人って、そんなにいないじゃないですか。だから、ほとんど家で1人ボードゲームの研究をしていました。

それに、当時はmixiなどのSNSが流行り始めてましたが、まだインターネットで知り合った人に会いに行くという意識がなかったので、孤独にやってました。

そんな事もあって、僕はゲームをするよりもゲームシステムを研究する事にハマっていきましたね。

ボードゲームソムリエを名乗るきっかけは「海外旅行」

ボードゲームソムリエ松永直樹さん

ーー松永さんはいつから「ボードゲームソムリエ」と名乗り始めたのですか?

2011年、大学3年のときですね。初めての海外旅行でドイツへ行ったあと、「ボードゲームソムリエ」を名乗り始めました。

実は大学へ入学後も、ボードゲームのことはほとんど表に出してませんでした。
だって、やっぱりボードゲームといえば「人生ゲーム」くらいしか普通思い浮かばないじゃないですか。

僕はボードゲームが大好きでしたけど、周りにはそこまで理解してもらえないと思ってました。
だから、あくまでもボードゲームは趣味であり、それを表に出すことはなかったですね。

ーードイツではどのような体験をしたのですか?

ドイツへ行った理由は「ボードゲームの世界大会」があったからです。

mixiのコミュニティで繋がった知り合いに声をかけてもらい、ドイツへ行くことになったのですが、現地ですごく大変な思いをして…

知り合いとは現地集合することになったのですが、初めての海外旅行で色々とカルチャーショックを受けてる中、教えてもらった情報にある(であろう)駅に行ったら無人駅で。(笑)

「ここは違う!」と思ったはいいですけど、じゃあどうするって感じですよね。

中学レベルの英語でドイツ人に話しかけてはみたものの、なかなか通じなくて。
そんな中、1人のおばあさんが優しく場所を教えてくれて。なんとか集合場所にたどり着くことができたんです。

この時、「止まったら終わる…」と感じたんです。自分で動かないとダメだなと。

ーーすごい経験でしたね…!

そうですね。初めての海外旅行はすごく衝撃的でした。日本では感じられないものですよね。
この時の体験が、僕にとってのターニングポイントだったなと、いま振り返ると思います。

それで、日本に戻ってきて「チャレンジしよう!」と思って動き出したんですが、初めて出たセミナーですごい経営者の方に出会ったんですよね。

その方は世界に複数の会社を経営されてる方なんですが、僕がボードゲームの話をしたら「君の強みだからもっと活かしなよ!」と言ってもらえて。

そこから「ボードゲームソムリエ」として、活動を始めました。

当時はプロ意識に欠けていた…ボードゲームソムリエと名乗る日々

ボードゲームソムリエ松永直樹さん

ーーボードゲームソムリエとしてどのような活動を始めてのでしょうか?

まずはボードゲームの紹介記事をブログにアップしたり、「ボードゲームソムリエ」と書いた名刺を作ったりしました。

それまではボードゲーム以外だと、スマブラとモンハンしかしてこなかったので、先ほどの経営者の方にいただいた助言をそのままやってましたね。

そうしたら、意外にも「ボードゲームをやりましょう!」という声が来るようになり、ボードゲームの需要を感じたので、こちらからもアポを取るようになっていきました。

ーー当時はどのようなところで活動していたのですか?

初めはビジネスのコミュニティだったり、国際交流だったり、ボードゲームにゆかりのあるところからお誘いがありましたね。

ただ、当時は参加費500円で5人参加して2,500円。会場費がそれ以上になりいつもマイナスでした。(笑)

だからビジネスという感覚は全くありませんでしたね。

ーーそうなんですね(笑)松永さんはその後、一般企業に就職されたんですよね。

あの時は一番しんどかったです。いわゆる大手企業に入社することになったのですが、企業研修から始まるじゃないですか。

あれって、新入社員は0からみんな一緒に育てられますよね。僕にはそれが合わなかったんです。ボードゲームの個性が消えてしまうから。

自分がそれをやる必要ないなと思って。いま思うと何言ってるんだってなりますけどね。(笑)
それで就職して2ヶ月後に辞めました。

その後、いろいろなビジネスをやりましたが、なかなかうまくいかず、死に物狂いで再就活をしたときもありました。

辞めてから会社の素晴らしさを知りましたね。

ーー私もいくつか会社が変わってるので、気持ちがすごくわかります!その後はどうなったのですか?

ちょうどその時、いないいないばぁの立ち上げを知り、コピーライターのインターンへ応募したんです。

たまたま、某コピーライターの本を読んでいたので、コピーライターの可能性に憧れていました。

ーーボードゲームからコピーライターですか。すごい変わりようですね。

ホントですね。(笑)

昔、ボードゲームのブログは書いていたんですが、僕の記事で炎上してしまったことがあって。それ以来、公に文章を書くことをやめました。

でも、表現することは大切だっていつも思ってましたし、文章がうまくなりたいなと考えていたので、コピーライティングを学びたかったんです。

いま思うと、炎上した時の文章はひどいものでしたし、とにかく結果も出てないのにボードゲームソムリエとして勝手なこと書いていたので、まあそうなりますよね。(笑)

ネットの凄さも分かってなかったし、影響力が想像以上に大きくて、プロ意識に欠けてたなと思います。

ーーそうだったんですね。

はい。この3年くらいでコピーライティングも学んで、ボードゲームをビジネスとしてできるようになって、色々と経験しましたね。

いまでは周りが盛り上げてくれますし、同級生とボードゲームをやると「松永先生」と言われて、変な感じがします。(笑)

ただ、そういう風になれたのは、いないいないばぁで関われたからです。

ボードゲームソムリエなので作ることには興味がなかったが…

ボードゲームソムリエ松永直樹さん

ーーコピーライターとしてお仕事をされてたみたいですが、どんなきっかけでボードゲーム事業を始めたのでしょうか。

コピーライターの仕事をしながら、ボードゲームソムリエ活動は続けてたんです。

その時、たまたまボードゲームソムリエとして呼ばれた集まりの中に、有名ビジネス書の「7つの習慣」を取り扱うフランクリン・コヴィー・ジャパン社の方がいて。

その方に興味を持っていただいて、「7つの習慣ボードゲームを作ってみないか?」という声をいただきました。

ーーおお!それはすごいきっかけですね!

ただ、ボードゲームソムリエと名乗ってる以上、ボードゲームを作ることには興味がなかったんです。

たくさん完成されているゲームを知っていたから、自分が作る必要がないなと感じてしまい。

自分はゲームシステムは作れますが、イラストデザインはできませんし、作ることはないなと思っていたんですが、これまでに何千人という人に出会って、作る必要性も感じたところでその話をいただいたんです。

そこでいないいないばぁの会議に通してもらい、「7つの習慣ボードゲームを作ろう!」ということになったんです。

交渉・営業・契約もそうですし、デザインや構成なしにテストプレイ。どれも一人で出来なかったので、いないいないばぁのメンバーには本当に助けてもらいました。

ーー実際に7つの習慣ボードゲームを作ってみてどうでしたか?

僕はボードゲームの良さは「インタラクション(交流)」だと思っていますし、それが価値だと考えていたので、そこを生かしたいなと思っていました。

テストプレイも100回以上行い、そこはいいものになったと自信があったので、出来上がった時には嬉しかったです。

そして、何を言われてもいいというくらいまで作りこみましたが、多くの方から良い評判をいただけて、ホッとしました。(笑)

ーー7つの習慣ボードゲームを製作後、Choiceの製作協力もしましたね。

「Choice」アチーブメント社の「選択理論」が土台となっていますが、7つの習慣と同様に、どちらも既にある「良いコンテンツ」だったので、いかにしてコンテンツの内容を伝えられるか、体感してもらえるかに焦点を当てています。

僕の中では、ボードゲームはビジネス書よりも気軽にコンテンツと触れ合うことができると思っています。

例えば、「7つの習慣」が大好きな人が、友人にも知ってもらいたくて本をあげても、300ページ以上ある本を読むのはハードルが高いですよね。

ただ、ボードゲームであれば気軽に誘えますし、体感してもらえるんです。たぶん、人生ゲームやカードゲームは多くの人がやったことあるので、ボードゲームは敷居が低くなると思うんです。

ーー確かにそうですね!

友達と「人生ゲームやろうよ!」となった時、そこにお金のやり取りってないじゃないですか。だからプレイをするのは気軽なんですよね。

そういう価値観で優れたコンテンツが展開されると、広まりやすいと思うんです。

ボードゲームはその可能性に長けてるから、ボードゲームで良いものを世の中に出していきたいなと思います。

世界中の良いコンテンツをボードゲームで体験できるようにしたい。

ボードゲームソムリエ松永直樹さん

ーー松永さんにとって、ボードゲームとはなんですか?

恩人ならぬ恩物ですかね。(笑)

僕のミッションは「ボードゲームの付加価値をあげること」なので、今のように良いコンテンツをボードゲーム化し、世の中に出していってボードゲームに恩返しできれば嬉しいですね。

ーー今後の展望をお聞かせください。

まずは「7つの習慣ボードゲーム」をもっと世の中に出していきたいです。

可能であれば、世界展開もしてみたいですよね。

世界中に知れ渡って、世界中のすごい人たちが「このコンテンツをボードゲーム化できないかな?」となって、自分のところに依頼をしてくれるのが1番嬉しいです。

とにかく、世界中の良いコンテンツをボードゲームで体験できるようにしたい。

そういうのをやっていたら、次のステップが自然と見えてくるかなと思います。

ーーそれが実現するとどうなるんですか?

みんなが知らない価値観ってあるじゃないですか。

それを知るだけで、人の行動は変わるかもしれないですし、それが世界中に広まれば、たくさんの人にその価値観を届けられるんじゃないかと僕は思ってます。

少なくとも、僕自身はドイツへ行った、チャレンジして素敵な経営者の方に出会えた、そんな経験から今があるので、そのきっかけを増やしていきたいですね。

インターネットだけだとIT弱者はできないし、ビジネス書だとそれを読む人しか伝わらないし。

でもボードゲームは大抵の人が遊んだことがあるので、「ボードゲーム×良いコンテンツ」がもっと一般的に広まれば嬉しいですね。

さいごに

松永直樹さんにインタビュー

ボードゲームソムリエ松永直樹さん、ありがとうございました!

いないいないばぁでは、「サプライズ」というテーマでインタビューをさせていただける企業さん・経営者さんを探しています!

サプライズにまつわる、素敵な社風やサービスをぜひご紹介させてください。我こそは!という方は「お問い合わせフォーム」よりご連絡をお願いします!

今後も素敵な企業・経営者さんへのインタビューをご紹介していきますので、これからもよろしくお願いします!

  

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